コーチヴィルコンテンツの一例 - 「コーチングとは」

ビジネスにおけるコーチング

ビジネスにおけるコーチングの導入は、様々な形で進んでいます。

まず多くの企業では、研修プログラムの一環としてコーチングが導入されています。一般的には、マネージャー研修、営業マン研修などに用いられ、個人の資質や能力を引き出す社員教育に貢献しています。また組織変革や企業戦略の実践を、社内で徹底させていくためのカルチャー作りを目的にしているケースもあります。

次にコンサルタントや税理士、弁理士といった専門的な領域で活躍する人たちがコーチングスキルを学び、サービスの付加価値を高めています。「中小企業診断士」という国家資格では、平成１３年度の中小企業診断士制度の改訂に伴い、診断士の資格試験にコーチングスキルの基礎知識を問う問題が採用されることになりました。

さらに近年、経営者や役員クラスが、経営上のさまざまな戦略を練るためにコーチを雇うケースが増えています。弁護士や税理士を雇うのと同じイメージです。これはエグゼクティブコーチングと呼ばれるもので、プロのスポーツ選手が自分専用のコーチを抱えるのとまったく同じ発想です。アメリカでは既に一般的なことになっています。

さらに細かく見ていくと、ビジネスにおいてコーチングを導入する目的は、

• 社員のモティベーションアップ
• チームワーク
• 社内コミュニケーションの活性化
• 組織変革を速やかに進行させる
• 成果主義人事制度の効果的運用
• 目標達成
• マネージャーのマネジメント力の向上
• 営業マンのコミュニケーション・スキルの向上
• 新規事業の立ち上げ
• 新人・中途社員の新しい職場への適応プログラムの一環
• 昇級試験へ向けてのチャレンジ
• 企業経営
• 起業

などがあります。

ビジネスにおけるコーチングのここ最近の発展にはめざましいものがあります。今後ますます、マネジメントにコーチングを欠かすことはできなくなってくるでしょう。

さらに「コーチ」は職業として、新しい仕事の領域の開拓に貢献していることも特筆すべきことです。新しいビジネスとしてのコーチングは、一度家庭に入った女性や、退職したものの豊富な経験を持つ50代、60代の新たな社会進出の確立に貢献しています。これからの時代、コーチは、女性や年配の人たちもどんどん活躍できる職業として、さらに発展していくことでしょう。

出典：「コーチングブック」（株）コーチ・トゥエンティワン